最近のエッチング製ツールやディテールアップパーツは、小型化・精密化が進んでいます。
こちらのスジボリ用テンプレートガイドは、このようなサイズで厚さが0.1mmという、とても繊細な
作りとなっています。

デザインナイフを使用し、前後に「グリグリ」力を入れて切り離そうとした結果、必要以上にエッチングに
食い込んでしまい、へこみを作ってしまった経験はないでしょうか?
これくらいのへこみだと使用する部分に影響がなく、用途には問題ありませんが、精密なディテール
アップパーツだと見栄えに影響し、使用することができなくなります。

そこで、エッチングゲートを簡単きれいに切断することのできる
フォトエッチシザー を紹介します。

一般的なエッチングハサミとは異なり、エッチングゲートを切断するためだけに開発された専用工具です。
刃先がゲートをつかみやすいよう加工してあるため、一般的なハサミであれば滑ってつかみきれない
微細なゲートでも「カチッ」とつかみます。
そのため、ゲートを残すことなくきれいな切断が可能となります。

また、持ち手がニッパー・プライヤーと同じ形状をしているため、刃先に力が伝わりやすく、小さな力で切断が
可能です。

おすすめの切断方法は、ゲートをあえて残し、最後に丁寧に切断する方法です。
ランナーに付いたまま切断しようとすると、ゲートとパーツ境目の視認性が悪く、切断する狙い目が
はっきりしません。
そこでゲートをあえて残し、切断する狙い目を把握してから切断します。

残したゲートを丁寧にゆっくり、刃先が真っ直ぐ降りるよう慎重に切断します。
ここまで繊細なエッチングだとフォトエッチシザーを使ったとしても、方向を間違うと本体を傷つけてしまう
可能性がありますのでご注意下さい。
きれいに切断することができました。

次に10円玉と比較してもかなり小さいエッチングパーツを切断します。

誤ってゲートを残したとしても、フォトエッチシザーは滑らず切断することが可能です。
パーツが小さくつかみ所がないので、ケガ防止も兼ねて、ハンドバイスに持たせます。

通常のハサミでは滑ってつかみにくい微細なゲートでも、きれいに切断できました。

高価なエッチングを無駄にしないためにもフォトエッチシザーはいかがでしょうか?