岬式T型スライド定規です。
原型用パーツやプラ板の切断・切り抜き・スジボリ・印付けの使用に特化した
スクラッチパーツ専用工具です。
■寸法 77mm×60mm 厚さ 2.3mm (固定用ネジも含めた高さ 16.5mm)
■重量 70g
【岬式T型スライド定規の様々な使用方法】
【1.プラ板の厚みの違いによる使用方法】

基本は0.5mmプラ板が隙間なく収まる設計になっています。

0.3mmプラ板を使用する場合、T型定規とプラ板の上面に隙間が生じます。

適切な厚みのプラ板を挟むことで隙間がなくなり安定した作業が出来ます。
厚めの紙や、マスキングテープなどの重ね貼りでも構いません。

0.8mmや1.0mm厚のプラ板など、0.5mmよりも厚みのある場合は、本体側に下板を挟んで密着させます。
様々な厚みのプラ板をあらかじめ本体と同サイズで切り出しておくと作業の効率化が図られます。

パーツに厚みのある場合は、本体に油粘土を挟み込むと安定した加工が可能です。
油粘土を使う場合は、作業後にスライド定規やパーツに付着した油分を中性洗剤で除去して下さい。
【2.任意の寸法でプラ板を切り出す方法】

1/144スケールキャラクターモデルの腰部装甲パーツです。
裏側の凹部分に同形状の0.5mmプラ板を切り出します。

接続軸と干渉しないようプラ板の一部をカットします。

瞬間接着剤の点付けでパーツとプラ板を接着します。

パーツの縁をガイドとして利用し、重ね切りの要領で各辺をカットします。

裏面の外周と同形状でプラ板を切り出すことが出来ました。

内側に収めるためにT型スライド定規を使ってパーツの厚み幅を切断します。

プラ板の周囲を1mm幅でカットしました。

微妙な角度の形状ですが、プラ板の周囲をヤスリで整えるだけでしっかりとフィットする形状で
切り出すことが出来ました。

瞬間接着剤の点付けで重ね切りをすることで、反対側の装甲パーツも簡単に切り出すことが出来ます。

切り出したパーツを更に加工することにより、シンプルなリブ構造と、多重装甲の隙間からディテールが
さり気なく見える2種類のオリジナルパーツをスクラッチすることが出来ました。
【3.その他の使用方法】
他にも様々な使い方ができるので、リンク先をご覧下さい。

プラ板を複雑な形状に切り抜き、任意の場所にスジボリを追加することができます。
その作業の組み合わせで装甲裏のディテールを作ることも可能です。
詳細は →装甲裏ディテール編 へ

パーツの縁と平行なパネルラインのスジボリ加工を簡単かつ正確に行うことができます。

クランク状や多重装甲風のパーツなど使い方次第で様々な加工が可能です。

プラ板だけではなく、プラモデルパーツの直接加工や改造工作にも使うことができます。
詳細は →スジボリ・切り出し編 へ

プラ板を重ね切りで複数枚作成し、様々なサイズ・形で任意の高さに重ね合わせたオリジナルパーツを
スクラッチすることも可能です。

パーツ周辺にパテを盛ることでC面を成形し、キャラクターモデルの肩アーマー風の角錘台パーツを
作ることも可能です。
詳細は →立体的パーツ製作編 へ

プラ板の積層ブロックやパテブロックから削り出しするための下書きに使う事も可能です。

プラ板を等間隔の段状に接着するガイドにも使用できます。
その他スケールモデルやフィギュアのメカニカルな部分、ジオラマの建物などのストラクチャー等、様々な加工や
パーツの製作に使用できます。
詳細は →印付け・スジボリの修正編 へ
ご注意ください
『T型定規を固定する際にネジを強く締めすぎるとT型定規が変形する場合がございます。
ご使用の際は強く締めすぎにご使用いただきますようお願いいたします。』